手の指で変わる身体
ものを握るとき美しい&機能的に身体を扱うならば、
『手の小指側から』握ります。
一見、親指と人差し指・中指でものを握りたくなる気がしますが、
所作美人やアスリートはそんなことはしません。
手の親指は筋膜の連動から肩甲骨を外へ開く小胸筋へとつながると言われていて、背中は広く丸く、肩甲骨はすくみがちで首が短い所作へと導きます。
では、手の小指はと言うと二の腕や肩甲骨周辺へと連動することで、
押す力が強くなったり、肩甲骨を寄せたり肩を安定させたりして、
姿勢的にも機能的にも美しい身体操作へと導いてくれます。
先日、『手の甲』の話で、手の甲を開いてインナーマッスルを繋げてから指を動かす。と書きました。
(まだの方はこちら)
今回のと繋げるならば、
『手の甲を開いて小指側から握る』
『手の甲を開いて小指側を軸に上肢を動かす』
と言えます。
テニスやゴルフなどの握りも小指側から。
相撲のつっぱりも小指を軸に。
パソコンも手の甲を開いて小指側に支点を置いてタイピングする。
クラッチバックも小指側に支点をもつ。
親指側支点。小指側支点。それぞれでどんな感覚に身体が反応するか
自分自身の身体操作感覚を向上させて参りましょう。
小指視点のタイピング
親指視点のタイピング
『小指側で握って、親指側でコントロールを』
木村祐介